青果市場ってどんなところ?【前編】

ニンジン、ダイコン、ピーマンにキャベツ......おいしい野菜が、いつでも食べられる時代になりました。

生産の技術革新の恩恵もさることながら、各地の農産物が集まる「青果市場」があるお陰です。

ですが、市場でどんな取り組みが行われているかは、あまり知られていないものです。
そこで、今回は、日本で一番大きな規模を誇る東京の大田市場を訪問して、市場について勉強をしてきました。

青果市場って何をするところ?

青果市場と聞くと、“野菜や果物が集まる場所”というイメージが浮かびます。
そのことが、私たちの生活とどう関わっているのでしょうか?

まずは、市場の役割と機能を見てみましょう。

「野菜や果物を安定的に供給するシステム」

毎日の食卓に欠かすことのできない野菜や果物は、天候や時期によって、収穫量を大きく左右されます。
そんな“自然の恵み”を、日々、安定的に消費者に届けるため、全国または近隣エリアの青果物が集まる拠点が作られました。それが「青果市場」です。

市場では、販売の申し込みがあった農産物を受け入れる「委託(※)」が原則とされています。委託された農産物は、せりや相対取引を通じて、需要と供給に応じた適正な価格形成がなされます。

そして、さまざまな業者に販売され、その代金を生産者へと還元しているのです。また、市場があるお陰で、小売店のバイヤーや飲食店も、効率的に青果物を仕入れることができます。

そんな青果市場は、まさに青果物流通の要です。

(※)市場ごとに申し込みの条件などがあります。

青果市場のプレーヤーと機能

イラストは、東京都中央卸売市場HP「市場の役割と機能」より


さまざまな機能を持った業者により日々の取引が営まれることで、消費者に青果物が届きます。

主なプレーヤーは以下の4者です。

✔︎卸売業者

全国各地の生産地から届く青果物を受け取り、せりや相対の取引を通じて適切な価格で販売します。
卸売業者として中央卸売市場で営業するためには、農林水産大臣の許可が必要です。

✔︎仲卸業者

せりなどで買った青果物を、市場内にある自分たちの店頭で、小売業者や飲食店などの買出人に販売します。
仲卸業者として中央卸売市場で営業するためには、開設者(東京都の場合は東京都知事)の許可が必要です。

✔︎売買参加者

仲卸業者と同様に、せりや相対取引によって青果物を買うことができます。主に、小売業者や食品加工業者、地方の卸売市場の業者など。
売買参加者には、市場の開設者(東京都)の承認が必要です。

✔︎買出人(かいだしにん)

自分の店で扱う品物を、仲卸業者から買い付けます。市場で購入した青果物は、スピーディーに車へと積み込まれ、お店に運ばれます。

日本で一番大きな市場!大田市場の概要


そんな青果市場のうち、日本で一番規模が大きいのは大田市場です。

一大消費地へのアクセスが抜群な東京湾岸エリアに位置する市場です。

1日あたりの取り合い量は、野菜が2,745tで果実は858tあります。また、関係する業者数は、卸業者が4社、仲卸業者166社、売買参加者は1,175社です。
(一部、鮮魚や関連製品の取り扱いもあります。)

大田市場での取り扱い高No.1!東京青果株式会社の概要

大田市場の中で、最も取り扱い高が多い卸売業者は、戦後に東京の市場形成を担ってきた東京青果株式会社です。


1947年に東京神田に設立された、青果の卸売会社です。1989年、市場の移転に合わせて神田から大田へ移りました。2017年に青果の取り合い金額が初の2,000億円を突破。従業員数は、564名(2018/4/1現在)。

さて、青果市場の役割について、少しイメージが湧いたでしょうか?

【後編】では、東京青果さんに伺った、卸の大切な機能である価格形成や産地との連携についてレポートしていきます。

経営視点で考えるWEBライター@浜松

・不動産関連企業での新規開拓、収益管理の経験 ・タイ、バンコクでの日系企業様設立サポートの経験 を活かし、企業様の収益向上に貢献する情報発信の支援をいたします。

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